African Column

大相撲 〜アフリカ場所〜

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こんにちは、今回は相撲の話をしようと思います!
みなさんはテレビや両国国技館で大相撲を見ることはあるでしょうか?
1月場所では10年ぶりに日本出身力士による優勝で盛り上がりましたよね!
 
相撲協会のHPによると、相撲は力くらべや取っ組み合いから発生したスポーツで、古事記や日本書記の中に出てくる神話までさかのぼることができるそうです。
その年の農作物の収穫を占う祭りの儀式として神事の意味合いを持っていた相撲は、江戸時代に入ると職業力士が現れて勧進相撲が開催されるようになり、現在のような形になりました。
とはいえ、このように伝統ある競技である相撲はけっして日本だけのものではありません。
モンゴルでは「ブフ」(=モンゴル相撲)と呼ばれる格闘技が盛んであり、みなさんもご存知のように多くのモンゴル人が日本で力士として活躍しています。
アフリカにはないのでしょうか?
もちろん、アフリカにもあります!!
この記事では、セネガルとコートジボワールの相撲について紹介したいと思います!
 
セネガルの国民的スポーツ
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(なんか男の戦いって感じがしますhttp://blog.goo.ne.jp/m7yolico/e/bc2e7de9e2d41223877f928d32ba3375y)
2年ほど前に「オードリー春日の部族滞在日記」という番組でも紹介されたことがあるので見た事ある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もともとセネガルやガンビアで農繁期のあとに行われていた伝統的なスポーツ、「Làmb」(ウォロフ語)のことです。
広いリングの中で組み合って、相手の膝か背中を地面につけると勝ちというルールで行われていますが、日本の相撲とは違って打撃やタックルもOKなのでレスリングの方が近いかもしれません。
また宗教的・呪術的な側面もあり、選手を讃えて勇気付ける歌や呪術師による儀式などが行われます。
はじめはアマチュアスポーツでしたが、次第に若者や観客からの人気を得るようになり、プロスポーツになりました。
現在ではTVでも放送され、国民的な人気を得ているようです!動画でぜひ見てみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=3-NXk_6zA68&nohtml5=False
https://www.youtube.com/watch?v=MHWw9UKzHAo
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(セネガル相撲グランドチャンピオン、、、迫力がすごい。。。)
聖霊との戦い?!
「ゴン」はダン族によって行われている伝統的な競技です。
コートジボワールとリベリアの森林地帯に住むダン族は宗教美術、特に仮面で有名な民族で、日本でも彼らの作った美しい仮面を扱っているお店がいくつかあります。
「ゴン」のルールはセネガル相撲と似ているのですが、ダン族の力士が戦いで名を馳せるためには腕っ節だけではいけません。
「ゴン」において重要なのは、力士の精霊なんです!
力士の夢に現れる精霊は、翌日の試合運びを指示してくれたり相手の精霊の正体を明かしてくれたりするそうです。そうした精霊の力を借りて、ダン族の男性たちはゴンを戦うのです。
そのため、勝負の前には、力士は相手の精霊から身を守るために、あるいは相手を攻撃するために、さまざまな呪物を身につけ、呪術をその身に施し、勝負の最中でさえも長いインターバルをいれて、呪術を解き、新たな呪術を自らにかけるのです。
すなわち、ゴンは人間のぶつかり合いによる肉体的な戦いであると同時に、精霊を介した呪術的な戦いでもあるのです。
 
いつかエジプト出身の大砂嵐のように、セネガルやコートジボワール出身の力士が活躍する姿を見ることができるかもしれませんね!
このように、さまざまな形で相撲に似た競技は世界各地に存在しているので、気になった方はぜひ調べてみてください!
 
参考文献・HP
・日本相撲協会(http://www.sumo.or.jp)
・Lutte sénégalaise(フランス語版wikipedia)(https://fr.wikipedia.org/wiki/Lutte_sénégalaise)
・真島一郎, 「呪術と精霊のうずまく格闘—コートジボアール・ダン族のレスリング」『季刊民族学』, 58: 90-95.
 
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