African Column

アフリカンコラム 4月号!〜 スワヒリ語入門〜

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こんにちは!桜も散って新緑に息づく東京外国語大学の近くで暮らす国際社会学部・アフリカ地域専攻新2年の右高です!ここ最近の天候の荒れ方(カンカン照りの中登校したと思えば、暴風の中下校したり…)に不安を覚えている次第です。右高と言う名前、非常に珍しいらしいのでこれを機会に是非覚えておいて下さい。また、右高を知っている、或いはその辺に落ちていたという情報をお持ちの方はご連絡下さい。全力で拾いに行きますので。

右高と言う名に見覚えがある方は、私が今年2月に行われたタンザニア研修にて執筆させて頂いた研修ブログをご覧になったという事ですかね!ありがたい事です。これからも毎月このアフリカンコラムが更新されていくので是非読んであげてください。これは執筆している僕を含めたコラムニストたちのために言っているのではなく、毎回毎回コラムの本文をMPJYouthのホームページに掲載するという滅茶苦茶に地味な作業を繰り返す広報係の人のためを想っての事です。彼女の努力が報われるためにも、宜しくお願いします。

さて。4月のアフリカンコラムですが、僕はせっかくタンザニアに行ってきたので、タンザニアに関連するものにしようかなと思います!ちょうど今僕はスワヒリ語を学習している最中なので、タンザニアで英語と並んで公用語とされているスワヒリ語の歴史と特徴について軽くお話しできればなと思います。

スワヒリ語はタンザニア・ケニア・ウガンダの3国において公用語として話されており、アフリカ大陸の中でアラビア語に次いで多くの話者が存在します。非常に重要かつ間違えてはいけないのが、スワヒリ語は母語の違う民族同士をつなげる地域共通語であり、話すことが出来る人の数が5千万人であるのに対して母語として話す人はおおよそ5百万~1千万人であるという事です。特にタンザニアにおいては異なる民族の生まれ同士で円滑なコミュニケーションを図るのに役立っています。

スワヒリ語形成の歴史的背景には東アフリカ―アラブ地域間の交易~植民地時代が深く関わっています。交易を通して東アフリカの現地の言語とアラビア語が言語接触を起こし、アラビア語の語彙を借用することにより生まれ8世紀には現在のスワヒリ語の基となる言語が存在したと言われています。アラビア語のみならず、歴史の中で様々な言語(ペルシャ語、インド諸語、ポルトガル語、ドイツ語、英語)と接触し、語彙などを借用していったそうです。

スワヒリ語の特徴として、語彙に関して言えば上で述べたように多くの借用語を持つこと、そして名詞が「分類」されているという事です!例を挙げると、人間に関する名詞は皆mtu「人」、mzee「老人」の様に頭に“m”がついており、逆に言うとmから始まる名詞ならば大体が人間に関係する意味なんだと一発で分かってしまいます!mのクラスを1クラスと呼び、これが1~11、飛んで15~18クラスまで存在します!ちょっと多いですね(笑)。ただ、覚えてしまうと無敵です。

もう一つだけ面白い特徴をお話しして終わります。スワヒリ語は言語学の言葉で膠着(こうちゃく)語と言われる言語です。膠着語とは、「実質的な意味を持つ独立の単語に文法的な意味を示す様々な形態素が結びつき、文法的な機能が果たされる言語」(デジタル大辞泉より)です。スワヒリ語で言う実質的な意味を持つ独立の単語とは動詞の部分です。そして形態素は意味のある最も小さな音の形で、スワヒリ語においては動作をする主語を表す主辞、動作をする時制を表す時制辞、動作を受ける目的語を表す目的辞、等の事を言います。例えば、soma「読む」。この動詞から「私は本を読む。」という意味にしたいとき、「私」を意味するniという主辞、現在の時制を表すnaという時制辞をくっつけて、

ni-na-soma  kitabu.                  (kitabuは本と言う意味)  (私は読む  本を)

となります。

膠着語の面白い所はninasomaのみで文が完成し得るというところです!(目的語を度外視すれば)

スワヒリ語が書かれているタンザニアの紙幣

スワヒリ語が書かれているタンザニアの紙幣

これ以上語るのは言語学嫌いには耳が痛い話になってしまいそうなのでこの辺りで止めておきます。スワヒリ語について更に知りたいという方がいらしたら、MPJYouth所属の東京外国語大学生なら大抵スワヒリ語を勉強しているので是非是非!聞いてくださいね。

長々と失礼しました。5月のコラムもお楽しみに!

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