タンザニア 第三回個人研究発表会!!11月11日

2017年11月11日(土)タンザニア研修第3回個人研究発表会

こんにちは。今回のブログは中央大学1年の安楽が担当します!

11日の勉強会では、6名がそれぞれの興味関心に応じて研究内容の発表を行いました。

発表は「タンザニアの人々の意識と道交法の関係」から始まり、タンザニアの交通事故の現状を把握したうえで、現地の人の危機意識の低さが交通事故に結びついているのではないかという仮説を立てながら道交法の実効性について考察しました。タンザニアでは車10000台に対する死亡者数が26人、これはEU加盟国の30倍以上となっており、交通事故で家計の担い手の喪失などが起こった結果、状況によっては子供が働かざるを得ない状況に追い込まれている世帯も存在しています。日本との交通事故に対するタンザニアの人々の意識を実際に現地に赴き調査することで、今後の交通事故を減らすための一つの指針ができると良いなと思いました。

次はタンザニアにおける政府系機関・開発機関での政策立案に関するプロセスについての発表です。国レベルのデータ分析と、個別の農村社会レベルでの分析の結びつきを強めることによって、より無駄のない実践的な政策立案につながるのではないかという趣旨の内容でした。今まではタンザニアの現状を大まかに捉える「マクロ分析」と細かい地域に着目する「ミクロ分析」というふうに2分化されてきたギャップを埋めることで、国際的な開発支援体制>農民の農業に対する根本的な考え方という一方的な構図を防ぐことができるかもしれません。政策立案において、国と農村の両方のバランスを大切にすることが重要なのではと感じました。

3つ目の発表は「タンザニアインフォーマル経済における女性労働」でした。インフォーマルセクターと女性労働の持つ重要性を認識し、その問題を解決することで将来の企業進出に役立てることを目的として設定しました。またインフォーマルセクターと家庭内労働に共通する問題点として、「数値化・可視化するのが難しい」ということが挙げられ、低賃金、悪待遇で酷使される女性の現状を踏まえたうえで、前出の二つの問題点が合わさることで発生する新たな問題にも目を向けていく必要があります。

4つ目は「価格から分析するタンザニアの食料安全保障」です。この発表では食料安全保障に関する基準として大きく4つ(Availability, Access, Utilization, Stability)の基準が存在することや、飢餓の発生構造は、生産不足から生じるブーム型飢餓と、購買力の不足から生じるスランプ型飢餓の2種があることが分かりました。それに加えて、食料の価格高騰が供給サイドの課題に直結しており、価格の高い食料はフードセキュリティー上問題がある可能性が高いのではという仮説を検証してゆく予定です。今後は他国とのデータの比較などを通してこの問題にさらに切り込んでいけそうです。

5つ目では「公的農村金融利用率増加に向けて」をテーマとし、自家消費の充足を目的とした農業生産に、よりインフォーマル金融の利用率が高いのではないかという仮説を、農民の生産目的と公的金融機関の融資目的にしがいがあるが深くかかわっているという具体的な事例を挙げつつ発表を行いました。フォーマルな金融の融資計画の指針などの既往研究に加えて、現地の農村を訪問し、人々に実際インタビューをすることによって、日本国内では決して得ることのできない価値のある生き生きとした情報・データを入手することができそうだと感じました。

そして最後の発表は「タンザニアサッカーはなぜ(西アフリカ諸国より)弱いのか」でした。ガーナやコートジボワールなどのサッカー強豪国に比べて、タンザニアはサッカーのレベルがそこまで高くないという事実から、フィジカル面での西アフリカ人と東アフリカ人の違い、またタンザニアでのサッカー教育の実情に注目し今後の研究を進めていくことになりそうです。

上記の6つの発表によって、タンザニアを様々な視点からとらえることの重要性を感じました。自分の興味のあるテーマ・分野だけではなく、他のタンザニアの一面にも目を向ける機会として、個人研究発表会にこれからも参加してゆきたいと思っています。また、自分の研究不足を今回の発表で感じたので、質の向上に努めていきたいです。
研修まであと3か月。今後の勉強会、そして研修自体を実り豊かなものにしたいと改めて感じた勉強会でした…!

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